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2022年度 日本語教育実習(国内)を終えて


2022年8月22日~9月2日の2週間、名古屋市内の日本語学校(I.C.NAGOYA)で日本語教育実習が行われました。

新海柚月(実習当時4年生)

 日本語学校での教壇実習は改めて「この道で進んでいこう」という自分の決意をより強固なものにしてくれました。実習を行うことで、これまでの3年間で学んできたことの点と点が線へと繋がる感覚がありました。日本語は私にとって母語です。だからこそ、その日本語を普段はなんとなくの感覚だけで用いることができてしまいます。日本語教育は日本語を学習者に教えることと同時に、自分の感覚を言語化する作業でもあると思いました。その作業は時間のかかることではありますが、それゆえ言語の面白さに気づくこともできます。また、留学生との会話を通じて、自分が知らない日本の魅力を知ることも刺激になります。第二言語としての日本語を学ぶ学習者の観点は私が気づかない観点ばかりで、毎回の授業では私が思いもしなかった質問やアイデアが飛び交っていました。

 実習を通して、日本語教師は大変な仕事であると実感しました。しかし、同時にそれを上回るほどのやりがいのある仕事だと思います。大人になっても学び、成長し続けたい。学習者からも意欲をかきたてられ、自己成長を続けられる日本語教育で私は生きていきたいと強く思える経験となりました。

福谷夏季(実習当時3年生)

 I.C.名古屋で過ごしたのはたった2週間でしたが、とても長く充実した時間を過ごせたと感じます。留学生の皆さんはもちろんいろいろな国籍の方でしたが、大学などの機関よりも幅広い年齢、バックグラウンドの方がたくさんいるという印象を受けました。先生方お一人おひとりが学生さんそれぞれのニーズ、習熟度、生活などの面で親身に接している姿を見て、自分もこう成長したいと思いました。

 教壇実習では文法、漢字、聴解、読解、会話練習を1コマずつ担当させていただきました。多くの日本語教育実習では、文法を教える体験しかできないと聞いていたので、この実習のように広い分野を担当させていただけるのは貴重だと思います。授業料を払っている学生さんに満足してもらえるように、授業の準備をすることは強いプレッシャーを感じましたが、準備に時間をかけた分、授業がうまくいったときはとても嬉しかったです。実際教壇に立って授業をすると、焦りと緊張で視野が狭くなることや自分が思っていたようにうまくいかないこともありました。しかし、担当の先生からのアドバイスを参考にしたり、授業を受けてくれた学生さんから温かい言葉をもらったりしたことでモチベーションが保て、やり遂げることができました。この実習では今までになかった周りを見る力、臨機応変に対応する力、計画性をもってやり遂げる力など様々なことを身につけられたのではないかと思います。